Minds Beneath Us プレイ後記

Minds Beneath Us プレイ後記

Minds Beneath Us は、近未来の台湾を舞台にしたSFナラティブゲームだ。プレイ時間はわずか12時間ほどだが、今年(2024年)プレイした中で間違いなく最高の物語ゲームだった。

ジャンルとしては、ノベルアドベンチャーに分類される。他のゲームで例えるなら、最も近いのは『Detroit: Become Human』だろう。ちょうど同じ頃にDetroitもクリアしていたのだが、両作それぞれ異なる強みを持ち、どちらが上とは言えない。あの大作と肩を並べるとは、正直自分でも驚いた。

どちらも選択肢によって物語が進む形式だが、最大の違いはこうだ。『Detroit』ではキャラクターに感情移入し、そのキャラクターならどう行動するかを選ぶ。しかし Minds Beneath Us では、巧みなゲーム設計によって、選択肢のほとんどが「キャラクター」ではなく「プレイヤー自身」に問いかけてくる。まるで魂を問いただすように次々と問われ、一つの答えを出してもさらに深く掘り下げられ、自分自身をより深く理解させられる。それぞれの選択は劇的に物語を変えるわけではないが、その後の会話に微妙な変化をもたらす。対話と物語設計の繊細さに引き込まれ、一つ一つの選択を真剣に考えずにはいられなかった。ゲーム全体を通じて、まるで哲学的な問答を経験したような、非常に独特な体験だった。

(比較的些細な)選択肢

開発チームは優れた観察眼と語りの才能を持っている。最も深く掘り下げられているのは、人と人の間の理解と葛藤だ。この点は『ウィッチャー3』の物語体験に近いものがあるが、利害関係からではなく、異なる人の視点がもたらすすれ違いを軸にしている。

街並みがこんなにも台湾らしい

また、舞台が近未来の台湾であるため、想像以上に多くの台湾的要素が詰め込まれている。背景設定や街並みだけでなく、台湾が現在直面している社会問題なども盛り込まれており、まさに台湾人が作ったゲームだと実感する。2024年には優れた国産ゲームが多数あったが、最も印象に残ったのはこの作品だ。

Minds Beneath Us、すべての人に勧めたい。