【CEDEC2024】ゼルダの「スクラビルド」開発における減法の哲学

【CEDEC2024】ゼルダの「スクラビルド」開発における減法の哲学

先ほどゼルダチームがCEDECで発表した「スクラビルド」の開発に関する講演を見た。今回のメインテーマは開発を支援するさまざまなツールだったが、私が最も刺激を受けたのは、アイデアの発想から実現に至るプロセスだ。

「減法の重要性」

スクラビルドとは、ゼルダのゲーム内でアイテムを自由に組み合わせて新しいアイテムを生み出せる機能で、組み合わせのパターンは実に12万通りにも及ぶ。多いように見えるが、これはすでに妥協を重ねた末の仕様だ。開発初期には「3つ以上のアイテムを組み合わせる」「組み合わせる角度を自由に調整できる」といったアイデアも存在したが、任天堂ほどの大企業でもそのような際限なく広がる仕様で最終的な品質を保証することはできない。問題の検討と実装可能性の検証を重ねた末に、現在の形へと収束した。しかしそのプロセス全体を通じて、この設計の根本目的——「プレイヤーの想像力を自由に発揮させること」——は一貫して守られていた。

アイデアの発想 → コアとなる思想の確認 → コア以外の実現困難な部分を削ぎ落とす → 実現

任天堂でさえ行う減法は、小規模チームならなおさら参考にすべきだ。減法は妥協ではなく、実現したい目標を達成するために必ず通るべき道だ。