個人ゲーム月報 2020年10月

個人ゲーム月報 2020年10月

今月は原神にハマったこともあり目立った大作も少なく、Steamの秋季ゲームフェスティバルに合わせてデモを中心に遊んだ。インディーゲームが成功するにはやはり独自のゲームプレイや内容が不可欠で、それがなければ劣化版の何かか、AとBをくっつけただけの中途半端な作品になってしまう。突破しようとする意気込みは感じるが、実際に頭角を現すのはやはり難しい。

来月はPS5と新作ゲームがたくさん発売されるから楽しみ!(2077がまた延期したけど……)

原神

原神】ゲームプレイ トレーラー - YouTube

作り込みが丁寧で物語と世界が引き込まれる、新しい運営型ゲーム

今月最大の話題作。各所で議論になっている点はすでにネット上に溢れているので触れず、私が個人的に感じた良い点を語りたい。今月唯一プレイした大作なので、少し長めに書く。私の見方では、このゲームはシングルアクションゲームオンラインゲームガチャゲーの良いとこ取りをした新しいジャンルで、さらにクロスプラットフォーム対応によって幅広い層にリーチしている。以下それぞれについて感想を述べ、比較対象として実際に100時間以上プレイしたゲームを挙げる。

最初のムービーから印象的、シンプルで洗練されたオープニング演出

シングルアクションゲームで比べるなら、間違いなくゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルドだ。原神の最も主要な参考元でもある。ブレスの最大の強みは探索意欲を引き出すオープンマップと神殿のギミックで、原神はこれを見事に学んでいる。自然にすべての角を探索したくなるマップを実現しており、その過程は退屈せず「こうしなければならない」という作業感もない。ブレスが主人公一人なのに対し、原神は複数キャラクターと独自の元素反応システムを持ち、パーティ編成や武器の組み合わせが独特のプレイスタイルを生み出す。現在公開されているマップ全体はブレスの4分の1以下と推測されるが、基本無料の運営型ゲームの初期リリースとしては許容できる量だと思う。

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特定の元素が必要な通路や、戦闘中に活用できる元素反応がゲームの根幹をなす

オンラインゲームで比べるなら、近年高評価のFF14が適当だろう。運営型ゲームの王道として、おおよそ「ストーリー→育成→攻略→次のストーリー」というループが定番で、メインストーリーが終わったらアップデートを待ち、その間にイベントで中長期プレイヤーを繋ぎ止めるのが目的だ。この点で原神はよくできている。プレイを始めてから2週間でメインをほぼクリアしたが、終わったと思った瞬間に公式が新イベントと新メインストーリーの予告を発表した。その後1ヶ月の観察では、毎週小イベント・毎月大イベントのリズムが保たれており、さすが運営ゲームの本場中国、プレイヤーの熱を維持するための長期計画をしっかり立てている。FF14はストーリーは同様に成功しているが、マップ探索の要素は少なく、マルチプレイコンテンツに力が集中している。私は基本的に一人でプレイするので、その点の実感は薄い。

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ストーリームービーとボス戦はともに本格的で、キャラ描写と世界観設定も充実している

ガチャゲーで比べるなら、悪名高きFGOしかない。強力な世界観とキャラを武器に強キャラを排出しながら天井なしで、引けない人は来年を待つしかない。ガチャゲー最大の強みは無限の課金ポテンシャルだ。私が無課金でプレイした体験は良好だった。排出率0.6%の星5キャラはもちろん縁がないが、無料キャラと天井保証で入手したキャラでメインストーリーのクリアに全く支障はなかった。シングルゲームの性質上、イベント限定強制キャラやランキングもなく、レアリティが低いキャラも各自に個性がある。本当に欲しいキャラのための課金は十分理解できるし、天井保証もある。FGOは天井なしな上、良いキャラがなければメインが詰まりやすく、無課金はクリアするだけで攻略を調べ続けなければならず、最終的に私は引退した。

最新キャラ。このために爆死したプレイヤーが何人いることか。私は無課金で当たったけど笑

全体的に言うと、原神は何でもできる万能ゲームのように聞こえるかもしれないが、この組み合わせゆえに嫌いな人も少なくないだろう。探索だけしたい人にはマップが思ったより小さく感じるかもしれない。じっくりストーリーを楽しみたい人には短く感じるかもしれない。素材を無限に集めたい人には一部スタミナ制が引っかかるかもしれない。課金がっつりの重課金勢にはランキングがなく物足りないかもしれない。合う合わないはどのゲームにもあるので、合わなければ次のゲームに進めばいい。マルチプレイ要素が多くないが運営型の遊び方が好きなプレイヤー、美しいファンタジー世界と引き込まれるストーリーとキャラが好きな人に向いている。現状コンテンツは多くないものの、個人的にはかなりポテンシャルを感じるゲームだ。ガチャが好きな人にはもちろん特におすすめ。私がプレイしたすべてのゲームには一長一短あるが、原神は始めてから今まで、ほとんど欠点を感じさせないという点で特に印象に残っている。

Tabletop Simulator

シンプルながら無限の可能性を持つボードゲームシミュレーター

友達が以前よく一緒にやっていた「Betrayal at House on the Hill」が恋しいと言ったことがきっかけで、このゲームでオンラインボードゲームができることを思い出し、買って試してみたら想像以上に素晴らしかった。ゲーム本体にあるのはトランプや将棋などのクラシックゲームだけだが、充実したカスタマイズ機能で理論上テーブルの上でできることは何でもできる。ボードゲームはもちろん、物理シミュレーションベースのためボウリングやビリヤードまで遊べ、誰でも制作・アップロードできるSteam Workshopと組み合わせれば何でもプレイできる。音声チャットとサポート機能のおかげで、画面越しでも顔が見えないこと以外はボードゲームをリアルで遊ぶのとほぼ変わらない体験ができる。

17 best Tabletop Simulator mods for popular board games | Dicebreaker

みんな大好きカタン、もちろん遊べます

「Betrayal at House on the Hill」を2回と他のゲームをいくつかプレイしたが、体験はどれも良好で、友達と面と向かって遊んでいるようだった。プレイの様子はTwitchのアーカイブで見られる。もちろん最大の問題は……一緒に遊ぶ友達がいなければならないこと。予定を合わせるのが難しいか、さまざまな事情で対面で遊べないボードゲーム好きにおすすめ。ボードゲームデザイナーなら制作中のプロトタイプの検証にも使える。

以下は今月プレイした各種体験版・Demo。簡単な感想のみ

ゼルダ無双 厄災の黙示録(体験版)

ムソウ系は得意ではないが、会社のプロデューサーが「ぜひ皆さんにプレイしてほしい」と言っていたので遊んでみた。約1時間。スタイルと世界観はブレス オブ ザ ワイルドを完全に踏襲しており、100年前の並行世界という設定だ。エンジンの制約なのか、敵が多くなると遅延が目立つ。ゲームプレイ自体は従来の無双シリーズとほぼ変わらず特に目立った新要素はなく、操作性にも若干の不満を感じた。設定で買わせようとしている感が否めない。体験版終盤で周回素材集めが必要とわかった瞬間、興味が一気に冷めた。世界観の補完に興味があるか、無双シリーズが好きなら検討してみてほしい。

Superliminal(体験版)

強制的遠近法による錯視を利用したパズルアドベンチャー『Superliminal』は日本語対応も予定【PAX West】 - ファミ通.com

錯視と遠近法を軸にした、前例のない発想の謎解きゲーム。語り口はPortalシリーズを思い起こさせる。体験版はわずか30分だが無限の可能性を感じた。インディーゲームのお手本の一つだと思う。謎解きが好きなプレイヤーは絶対に見逃さないでほしい。

Carto(体験版)

マップのピースを並び替えて大冒険! パズルアドベンチャー「Carto」が本日発売 - GAME Watch

台湾産インディーゲーム。独特の手描き風スタイルと美しい音楽が印象的。パズルで世界を作り上げるゲームプレイも相当に斬新で、インディーゲームが目指すべき姿のひとつだと思う。

以下はその他プレイした体験版。あまりおすすめではないため、箇条書きで

The Survivalists:The Escapistsで知られる開発元によるサバイバルゲームだが、操作の複雑さと煩わしさが最大の障壁。

Rite of Pain:ローグライクデッキ構築ゲーム。しかしランダム性が高すぎてプレイヤーの選択肢が少なく、バランスが好みではなかった。

Undying:ゾンビ版This War of Mine。現時点では目新しい要素は見当たらないが、まだ開発中のため今後の改善に期待。

以下、スマホゲーム

プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク

プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat.初音ミクの配信日・リリース日はいつ?事前登録情報 - 神ゲー攻略

久々の音楽ゲーム、しかもセガ直々の作品!ボカロ楽曲の豊富さはもちろん、ゲームオリジナルキャラクターと初音ミクたちが絡む個性豊かなストーリーも魅力だ。リリース1ヶ月ながらイベントが充実し楽曲も随時追加されている。音楽ゲームが好きなプレイヤーに強くおすすめ!このゲームのおかげで日本語の曲リストがまた増えた笑

スマホゲーム「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」が配信開始 - CNET Japan

リズムゲーム本体だけでなく、ゲーム内のバーチャルライブこそ見逃せないコンテンツだ。ゲーム内イベントながら公式が特定時間のみ観覧可能に設定し、しかも人数制限まである。それでもライブの内容は本格的で、他の観客のリアルタイムの反応も見え(投げ銭機能まである)、自分でサイリウムを手に持って一人称視点で参戦する体験はまるで本物のコンサートのようだ。音ゲーマーではない私でも、このゲームを高く評価している。ただし最終的にはガチャ課金スマホゲームなので、お財布と相談しながら遊んでほしい。

プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」ライブの一体感をスマホで体感できる"バーチャルライブ"体験会レポート

スマホ越しでもライブの臨場感は十分で、まるで現場にいるようだ